ローカルグッドニュース

6/19【開催レポート】「弘明寺リビングラボ」第2回運営委員会が開催

大岡地区センター(横浜市南区大岡1-14-1)で6月19日、第2回目の「弘明寺リビングラボ」運営委員会が開催されました。

ところで、近年注目されている「リビングラボ」とは・・・?
簡単に言えば、生活空間(Living)が実験室(Lab)で、「新しい技術やサービスの開発を目的として、ユーザーや市民も参加する共創活動・オープンイノベーションの活動拠点」という定義になっています。

【リビングラボ】

◆ who : 街に住む人達(市民)、ユーザーが
◆ what : 新しい技術やサービスの開発を目的として
◆ how : 社会実験を重ねながら取り組む
◆ where : その街の中での活動拠点

 

今回参加させていただいたのは、横浜市南区にある弘明寺町で活動を行っている「弘明寺リビングラボ」の運営委員会。弘明寺リビングラボでは、「医(健康・医療)」「食(食事)」「住(住宅)」の3つに焦点を絞って、地域が抱える問題や課題を洗い出し、議論を深めておられています。
弘明寺リビングラボ運営責任者であり、今回の企画提案者の新井孝一さん(レーベンスフロイデ合同会社代表)の進行のもと、2つのテーマに沿って委員会が進みます。

第2回の運営委員会のテーマ
1.キックオフイベントの報告
2.弘明寺ヘルスケア・リビングラボの事業計画(案)

 

1.キックオフイベントの報告

5月25日に横浜総合高校にて開催されたキックオフイベント。その報告と、参加された皆さんからの感想などを共有しました。

【運営委員会に参加された方のご感想】

◆横文字が苦手な人はついて行けない。話の内容が少し難しかった。
◆横浜には他国籍の人が多いので、横浜ならではの話題を盛り込んでもらいたかった。
◆一般の方が参加した時に場違いかなと思ってしまうかもしれないので、もっと身近な話題が必要。
◆せっかく参加したのだから、一言いいたい人がいるはず。
◆会場の皆さんの発言の場が欲しかった。(グループワークの時間が欲しい。)
◆方向性・具体的な説明が足りないというけれど、まだ決まってないのである意味仕方ない。
◆1回目としては成功ではないか。
◆キックオフより次のアクションが重要。
◆眉間にしわを寄せながらやるのではなく、ゆるい感じで始めて、市民の共感を得つつ参加を促すべき。

キックオフイベントでは、地域の健康医療をテーマに、「横浜総合高校&ようこそカフェの紹介」「北欧型ヘルスケア・リビングラボの紹介」「フューチャーセッション(多様な人が集まり、ほしい未来について対話する場)」など、2時間に渡り、様々なプログラムを開催されたようです。
ただ、参加者の方々の感想からもわかるように、「参加者皆さんの発言の場の必要性」や「専門用語を多用せずわかりやすい言葉での対話」が次の課題として残りました。
2.弘明寺ヘルスケア・リビングラボの事業計画(案)

今回の運営委員会のメインテーマは、弘明寺商店街の中に「ヘルスケア・カフェ」を設置するという提案でした。

 6:00~ 9:00 「子ども食堂」
 9:00~17:00 「ヘルスケアカフェ」サービス提供、セミナー開催など
17:00~23:00 「パブ」

弘明寺の商店街に拠点を作り、3つの時間帯にわけて、違った役割のスペースにするという提案でしたが、参加された皆様からヘルスケアカフェについては、賛同する声が多いものの、子ども食堂とパブについては、反対意見や同時オープンは時期尚早など、様々な意見が飛び交いました。

【運営委員会に参加された方のご意見】 ※一部抜粋

◆ヘルスケア・カフェでは持ち込みOKとして、
その代わりドリンク1杯を注文してもらう。◆既存の薬局で健康医療相談をするならやり易い。
◆まずは、実験的に空き店舗を借りて朝だけやってみるのはどうか?
または、夜だけやってみてはどうか?

◆大阪のこども食堂は、家から学校への動線上にあるから上手くいっている。
学校の目の前にある学童施設で朝食を提供すれば安心だ。
◆子ども食堂だけだと赤字だ。もちろん収支トントンが望ましいが、
活動を通じてコミュニティを作ることが優先だ。
◆パブまではやる必要があるのか? 商店街の方からライバル視されないか?
◆鎌倉街道沿いには独居世帯が多い。コンビニ弁当を買って家に帰って独りで食べるより、
気軽に立ち寄れる場所があると良いと考えパブを提案した。(提案者:新井さん)
◆食べ物の持ち込み可とすることで商店街の売上にも繋がる。

◆トータルマネージメントをする人がいないと経営は成り立たない。
誰がその役割を担うのか?
◆街の再生に成功した熱海(熱海銀座商店街)では、
責任感のある正社員がいるからこそトータルマネジメントが上手くいっている。

 

 

ヘルスケア・カフェそのものの提案に関しては、皆さん賛同されており、しかし「運営マネージメント担当者の問題」「予算など金銭的な問題」に対しての懸念材料が多く、反対意見が多いように見受けられました。そこで、議長である新井さんより、予算案に関しての説明がありました。

子ども食堂やパブを事業計画(案)に加えたのは、施設の稼働率を高めることで
単位あたりの固定費負担を軽減するためだ。事業計画(案)では、
とりあえず朝食と飲み物の売上だけで一年間で収支が均衡するようにした。
ヘルスケアカフェ自体の事業計画ではない。

【運営委員会に参加された方のご意見】 ※一部抜粋

◆ヘルスケア・カフェでは、新商品の開発もするといい。◆品川の中延商店街では、高齢者に優しい街づくりを目指してNPO等と連携して
課題解決に当たっている(街のコンセルジュ)。また、若いナースの中には
起業希望者が多い。自宅でPCを使ってカルテを整理しているナースもいる。
ヘルスケア・カフェにナースを駐在させるという手もある。

◆商店街にある総菜屋の「あしな」が朝から食材を供給できると言っている。
自ら調理せずに専門業者から仕入れることで食中毒等のリスクを回避できる。

◆子ども食堂は、利益は出なくても、コアとなるヘルスケアカフェの認知度を高め、
商店街との連携を強めるのに役立つ。

 

 

最後に、、、
今後の活動予定として、(仮)ですが、スケジュールの提案の共有もされております。

・・・ですが、時期尚早という意見が多く

◆仮だとしても本当に10/1に開業するのかどうかよく話し合う必要がある。

◆橋の袂のスペースで試しに1回やってみてはどうか?
◆水谷ビル1F角のスペースは、すでに小商い用に利用されている。

◆商店街の方にも加わってもらい、運営委員会の頻度を増やす。

今回の運営委員会では、まずは提案というところまででした。

ライター紹介

LOCAL GOOD YOKOHAMAは、まちでコトをつくりたい、人とつながりたい、課題を解決したいと考えている市民のみなさんのICTプラットフォームコミュニティ。みんなが情報やコミュニケーションでつながり、人が集まることで何かがはじまる場をつくり、コミュニティや活動がこれからも続くキッカケをデザインします。まちの課題や問いに対して「自分ごと」として新たな一歩を踏み出し、まちの未来をより良くするアクションを 「LOCAL GOOD」と名づけました。 さまざまな地域課題に向き合う「ローカルグッドプレイヤー」とともに、共に考え、語り、取材をすることは、新たな視点や経験を得る貴重な体験です。取組を知り、現場でつながることは、おたがいの働く、学ぶ、暮らすを変えてゆくためのアイデアやアクションを生むためのイノベーションのヒントになります。地域のプレイヤーが悩み、チャレンジする現場に足を運び、声に耳を傾け、みなさんの得意や関心に併せた役割を見つけてください。自らを知る、変えるチャンスを提供します。誰もが参加して応援できるローカルグッドサポーターが、はじまっています。 https://yokohama.localgood.jp/about/ LOCAL GOOD YOKOHAMA 編集部へのお問い合わせやご意見、取材希望や情報提供はこちらにお願いいたします。 localgood@yokohamalab.jp 

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