ローカルグッドニュース

【開催レポート】11月8日にSDGs×教育セミナー「ローカルグッドカフェ 〜みなとみらい21地区のソーシャル活動を創る〜」が開催

11月8日、みなとみらい Innovation & Future Center(富士通エフサスみなとみらいオフィス・横浜市西区みなとみらい2)で持続可能な開発目標(SDGs)を教育の視点から考えるローカルグッドカフェイベントが開催されました。主催はLOCAL GOOD YOKOHAMA(横浜コミュニティデザイン・ラボ)。

本セミナーは、みなとみらい21エリアマネジメント活動助成事業の一環として実施され、横浜市政策局の「共創ラボ」の事業として、NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボと横浜市政策局の協働で企画されました。

横浜のような大都市においても超高齢人口減少社会が急速に進み、2025年には市域の高齢者が100万人に達する事が予測されています。これまで経験した事がない社会を迎えるにあたって、横浜の街やコミュニティをいかに持続可能なものにしてゆくかは喫緊の課題となっています。

今回のローカルグッドカフェは、超高齢人口減少社会の課題に対して、現在 、世界的に取り組みが進むSDGsの動きを踏まえ、「みなとみらい21地区」をフィールドにして「持続可能な街をつくる人を育てる」というテーマで実施されました。

「SDGs × 教育」というテーマでの全3回のセミナーは、朝日新聞社と慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科が共催で実施するワークショップ「未来メディアキャンプ 2018」の市民・企業・教育者有志によるプロジェクトと連携しています。

市民や教員、企業人、行政職員など横浜の教育に関わる多様な主体による対話の場となりました。

タイトル:SDGs × 教育セミナーローカルグッドカフェ〜みなとみらい21地区のソーシャル活動を創る〜
日時:2018年11月8日18:30~20:40
場所:富士通エフサスみなとみらいInnovation & Future Center
主催:LOCAL GOOD YOKOHAMA(NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ)
共催:横浜市政策局
協力:株式会社富士通エフサス みなとみらい Innovation & Future Center
助成:みなとみらい21エリアマネジメント活動助成事業

行政担当者・教育関係者・企業人・ジュニア記者が登壇

 

約40人が集まった会場で、富士通エフサス(東京都品川区西品川1)の岸本伴恵さんがファシリテーションを務める中進められました。

 

横浜市政策局共創推進室の関口昌幸さんは、横浜市が中期計画にSDGsを掲げたことを挙げ、横浜市がSDGsに向けて本格始動をはじめたと話しました。「市の施策や事業で述べられていることがSDGsの視点に沿うか」の検討や、その成果が「『あるべき姿の未来』と結びついているか」をデータでみていくことの大切さを述べました。「誰一人取り残さない」という理念に関しては、これまでの近代社会が「自己の所有欲を満たす社会」だったのに対し、現在はその「欲」の方向性を転換させていく流れがあり、他者と共有することに喜びを感じる社会へとシフトしていくことの重要性を述べました。また、最先端の科学技術やIT活用により地球環境に配慮したものを開発できたり、貧困や困難を抱えている人たちを助けることができ、その延長には「みんなが働きがいをもつことができる社会がある」と話しました。

みなとみらい本庁小学校の小正和彦校長は、2018年4月に開校された新しい小学校を、まずどのような教育指針のもと進めていくのか、一から考えることができた魅力を語りました。「日本を代表する大都市横浜の経済・賑わいの中心であるみなとみらい地区の学校として、多様な社会資源を活かした学校教育を実践することを通して、これからの横浜、日本、世界の中で、持続可能な社会の担い手として、主体的に自らの学びを高めていく子どもの育成を目指」す内容の「学校宣言」を紹介。変動する社会の中で「自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てる」ための時間である「総合的な学習の時間」内で、SDGsやESD(Education for Sustainable Development:持続可能な教育)を取り入れ、児童たちが主体的に物事を考え、そこに向かっていくためのツールとしてSDGsやESDを使っていきたいと話しました。そのためには教員でも親でもない、第三者の大人から価値づけされることが重要だと述べました。

企業の取り組みも注目されています。提供するモノやサービスで消費者のうごきに影響を与えることのできる企業ですが、まだSDGsが社員一人ひとりにまで浸透している段階ではありません。そのような中、日本航空株式会社(東京都品川区)の甲守弘さんが、JALグループの中でSDGsを広めるために行っている独自の活動が紹介されました。「会社から言われたことをただやるだけではなく、社員が自ら『やろう』とならない限り、SDGsはだめだと思った」と話し、同じ志を持つ仲間と勤務時間外に集まり「Team Will-Being」を立ち上げ社内で活動を始めたことが話されました。「個人と組織の意識変容を通じて、社会システムの変革に貢献する」ことを目指すイマココラボ(東京都千代田区)を自社に呼び、体験会を積極的に実施。そうする中で、自らワークショップデザイナーの資格を取る社員も現れ、その社員のファシリテーションのもとワークショップを開催できるまでに活動に力がでてきたと話しました。甲さんは「自己実現の場として社員がこの場を活用してくれれば」と話し、「SDGsを広めたい」という思いで始めた有志のチームが、今後はSDGsの文脈を超えてさらに活用されることを期待していると話しました。

朝日新聞の未来メディアキャンプと合同企画した今回のローカルグッドカフェ。朝日新聞社マーケティング本部マーケティング部ディレクターの石黒正彦さんからは、未来メディアキャンプの概要について「日本人同士だけれどダイバーシティを感じることができるところ」と話されました。「報道する使命とともに、リアルなイベントの場でみなさんと一緒に色々と感化される場をつくることも必要になっている」と、報道機関に所属する立場から感じている思いも共有されました。こらからを担う若い世代にはSDGsを自分と関係のあることとして捉え、行動することが必要で、「そのためには地域の学校がカギになる」と話します。

次に、地域の学校に通う「若者」として、MM21ジュニア編集局の記者山本承太郞さんが、活動する中で感じたみなとみらいの”まちづくり”やジュニア編集局の活動内容について話しました。地域にあるいくつかの企業を訪問し、聞き取りをした後に編集会議を経て記事にまとめる一連の流れを紹介。「たくさんの人と繋がり、こどもの視点でみなとみらいの魅力を発信することができた」と話します。「地域の魅力を知ることは大切。それよりも『子どもの可能性や子どもが街にかかわることは大切だ』ということを伝えたい」と話しました。子どもたちの発想や行動力をまちづくりに取り入れることで、誰にでも優しい社会になり、それがSDGsの目指す社会でもあるという考えを共有しました。

最後に、主催のLOCAL GOOD YOKOHAMAから杉浦が登壇し、ローカルグッドヨコハマについて紹介。ローカルグッドヨコハマは、ヒト・モノ・カネ・サービス・情報を循環させ、街を「よく」していくプラットフォームであり、インターネット上の場とインターネットを超えたリアルな場の両面から、地域をよくする活動「LOCAL GOOD」に地域の人や企業が参加するきっかけをつくっていることが説明されました。今回「Innovation & Future Center」という、未来へ向けたイノベーションが起こりそうな場所で、みなとみらいからSDGsを考えるローカルグッドカフェを開催することができたことに感謝を述べました。

 

全3回実施予定の「SDGs×教育」。続く第2回以降も、みなとみらいという「未来」への可能性に開かれた地域で、SDGsを切り口に「どのような街にしていきたいか」を住民や地元企業、教育関係者とともに実践に向けた考えを深めます。

♢ ♢ ♢

「みなとみらい21エリアマネジメント活動助成事業」

一般社団法人横浜みなとみらい21が、MM21地区におけるエリアマネジメントに資する活動を募集し、選考会を経て採択された提案グループに対してその活動資金を助成する事業。

ライター紹介

「LOCAL GOOD YOKOHAMA」は、 サービス、 モノ、 カネ、 ヒト、 情報の循環をつくっていくことを目指し、インターネット上の場と、インターネットを超えた地域の現場両面から、地域をよくする活動「地域のGOOD=ステキないいコト」に市民、企業が参加するきっかけをつくっていきます。活動に加わり、メンバーとして地域に関わっていくローカルグッドサポーター、プロボノを募集しています。

ニュース一覧へ戻る