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パシフィコ横浜で「てんかんをめぐるアート展」 創造のプロセスも写真や映像で紹介・10月25日〜27日 

てんかんをめぐるアート展会場では設営準備が進んでいる

てんかんの患者や仲間たちが制作したアート作品を展示し、患者たちの日常生活や創造力を知ってもらおうと「てんかんをめぐるアート展 in 横浜」が10月25日に、パシフィコ横浜で開幕します。27日まで。

陶磁器・絵画・織物など集まった作品を展示するともに、病をかかえながら制作する彼らの日常の様子も写真や映像で展示し「創造のプロセス」についても、来場者と共有します。医師を中心として設立された学術団体が主催する「日本てんかん学会学術集会」の関連企画として開催されます。

国内では100人のうち0.5人から1人に症状が出ると言われている「てんかん」。脳波検査で、特有の波形が出て、身体機能のコントロールが一時的に効かなくなるケースがあるこの病は、服薬などを続けながら、仕事や家庭生活など日常生活を続けている人たちも数多くいます。一方で、メディアで報道される「てんかん」は事故などに関連する場合が多く、社会も当事者も実情を誤解したまま「ネガティブ」な印象を病に重ねている現状があります。

「てんかんをめぐるアート展」は、2018年の横浜開催が第3回目。等身大のてんかん患者の姿をアート活動を通して知ってもらおうと学会開催に合わせて企画されました。市内の社会福祉法人関係者や医師、行政職員などでつくる企画委員会が2017年12月に発足し、各メンバーが手分けしながら作品募集・広報・資金調達などを展開してきました。実施資金の資金調達には、LOCAL GOOD YOKOHAMAのクラウドファンディングの機能を活用しています。

今回集まった作品は365点。作品とともに、プロセスを記録した写真・映像が会場で披露されます。写真を担当したのは、第42回木村伊兵衛写真賞(2017年)を受賞した写真家の原美樹子さん。1930年代のクラシックカメラを使い、被写体をファインダー越しに見ないで撮影する「ノー・ファインダー」という方法を得意とする原さんですが、今回はその手法のよらず、自由に撮影した作品が会場入り口に大型パネルで展示されます。

一方、映像制作を担当したのは、日本映画大学(川崎市麻生区白山2)に在籍する日本・台湾、中国、韓国の4人の学生ドキュメンタリー制作チーム。てんかん患者が創造に取り組む姿を撮影した作品は、アート展期間中に随時上映されます。

また、てんかん当事者で映像作家の和島香太郎さんは、会場に来られなかった人たちに現場の熱気を伝えようと、記録映像の撮影に挑戦しています。いずれの作品も、アート展終了後にてんかん患者の創造力や病気について広く知ってもらうための啓発ツールとして活用する予定です。

27日には2つのトークイベントも開催されます。写真家の原さんと撮影現場となった作業所の担当者らが登壇する「てんかんをめぐるアート展の取り組みから感じたこと」(10時30分~11時30分)、企画委員会中心メンバーで、利用者のものづくり活動に力を入れている社会福祉法人「ル・プル」(横浜市栄区)の施設長・榎正晴さんによる「人とつながるものづくり」(11時30分~12時)が行われます。

会場はパシフィコ横浜ホワイエ418・419号室。アート展の参加費は無料。開催時間は25日・26日は10時~19時、最終日の27日は10時~14時。問い合わせは電子メール tenartfes2018@gmail.com まで。

 

アート展を支援するクラウドファンディングをLOCAL GOOD YOKOHAMAで実施中です。支援の締切は10月27日(土)22時59分。
▽てんかんをめぐるアート展プロジェクト「未来の仲間の輪を広げよう」
てんかんとともに生きる方達のアート活動を写真と映像で記録し、障害のある人とない人がつながる啓発ツールと場を作りたい!

ライター紹介

横浜在住/NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ理事&アイデア創発コミュニティ推進機構理事&シャーロックホームズ理事。2010年7月まで神奈川新聞記者。ファシリテーター少々。地域情報化、ワークショップ、ダイバーシティ、仏教、発達障害がキーワード。

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