ローカルグッドニュース

週末農業ビジネススクールが受講生を募集

週末の農業スクールは、旭区の農地で実習が行われる。

アグリイノベーション大学校の横浜校(横浜市旭区西川島町119)が、8月30日から始まる1年の本科生コースの受講生を募集しています。この募集に先立つ7月12日、体験セミナーが横浜校の農地で開催されました。

アグリイノベーション大学校は、株式会社マイファーム(京都府京都市下京区朱雀正会町1)が運営する週末農業ビジネススクールです。就農やアグリビジネスで起業を考えている社会人向けに、隔週の週末を使い半年から1年をかけて有機農法とアグリビジネス学を体系的に学ぶことができます。

日本には、高齢化や後継者不足などで使われなくなった田畑、耕作放棄地が全国で約40万ヘクタール(*1)あり、農業従事者の数も減少しています。横浜市にも、耕作放棄地が3,109アール(*2)あり、農家の数は4,202戸で5年前より5ポイント減少しています。

マイファームは、このような農業の現状を改善するため、「自産自消」する人を育て、日本の耕作放棄地の再生を目指している農業ベンチャー企業です。週末農業ビジネススクールの運営以外にも、全国で耕作放棄地を使った貸し農園や直営農場の運営、流通販売事業を展開。横浜市内では、旭区にアグリイノベーション大学校横浜校があるほか、旭・港北・神奈川に合計4カ所の貸農園を運営しています。

アグリイノベーション大学校の体験セミナーでは、横浜校の農地で行われている実習授業を見学することができます。7月12日の実習では、30代から40代を中心に男女14人の受講生が、講師の石原北斗さんの講義を受け、野菜の手入れから道具の手入れまで農地での作業を実践していました。農地には、ニンジン、キャベツ、トウモロコシ、トマト、茄子、シシトウ、ズッキーニ、キュウリなどさまざまさな野菜が育てられています。

実習を目的とした農地なので、実験的な取組みも行なわれています。例えば、トマトはもともと南米の乾燥した地域で育つ野菜なので、雨による生育状況への影響を見比べられるように、ビニールの屋根を取り付けた列と取り付けてない列が並んでいました。

また、農地の周りはイネ科の「ソルゴー」で囲われています。これは、後で肥料になる緑肥作物と呼ばれる植物ですが、風よけと害虫対策としての役割も担っています。ソルゴーは、野菜を加害するアブラムシやアザミウマなどの害虫を食べてくれる天敵(テントウムシ、ヒメハナカメムシなど)を増殖する効果があります。これを畑の周りに植えることで天敵の数を増やし、被害を防ぎます。

ほかにも、マリーゴールドが天敵操作のために植えられていたり、ムギマルチが土壌改良のために植えられていたり、さまざまな有機農法のノウハウが実践されていました。

石原さんは「就農や起業を決心して入学される方もいらっしゃいますが、そうでない方もいらっしゃいます。迷われている方も、講座を受講することで実際に農業をシミュレーションすることができるので、一歩踏み出すかどうか考えるよい機会になると思います。また、受講していただくことの一番の収穫は、同窓生のネットワークが出来、一緒に農業をやっていく仲間が増えることだと思います。」と話していました。

アグリイノベーション大学校のコースは、1年の本科生コースと半年の専科生コースがあり、横浜校でも830日から始まる新コースの募集が行なわれています。そのほか、科目履修制度やオンライン講座eラーニングなどもあり、詳しいコースの概要はアグリイノベーション大学校のホームページに掲載されています。

(*1)農林水産省 2010年世界農林業センサス報告書 第2巻 農林業経営体調査報告書-総括編-
http://www.maff.go.jp/j/tokei/census/afc/2010/houkokusyo.html
(*2)横浜市統計ポータルサイト 農林業センサス 2010年「横浜市の農業」
http://www.city.yokohama.lg.jp/ex/stat/census/nocen1002/

ライター紹介

「LOCAL GOOD YOKOHAMA」は、 サービス、 モノ、 カネ、 ヒト、 情報の循環をつくっていくことを目指し、インターネット上の場と、インターネットを超えた地域の現場両面から、地域をよくする活動「地域のGOOD=ステキないいコト」に市民、企業が参加するきっかけをつくっていきます。活動に加わり、メンバーとして地域に関わっていくローカルグッドサポーター、プロボノを募集しています。

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