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関内外オープンの1日ブックストアの売り上げを「アンブレラ関内」に寄付

2017年11月3日に関内桜通りで行われた「ひらめきの図書館」「ひらめきの図書館」

横浜市中区・南区などに集積するクリエイターのスタジオ公開や、街を遊ぶイベントなどを一斉に開催する「関内外オープン」。2017年11月3・4日に実施されたこのイベントの一環である「ひらめきの図書館プロジェクト」で、参加クリエイター一同が、古本販売の売り上げを、関内のソーシャルインクリュージョン拠点「アンブレラ関内」(横浜市中区相生町3)に寄付しました。今後、学びづらさ・生きづらさを抱える若者やその保護者達のネットワーキング活動に使われる予定です。

2017年の「関内外オープン9」は、「ライフ&フェス〜日常が祭りになる〜」をテーマに行われ、約40カ所のクリエイター・拠点が参加しました。主催は、アーツコミッション・ヨコハマ(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)、各参加スタジオです。

「ひらめきの図書館」というプロジェクト名は、デザイナーで関内外オープンのアートディレクションチーム・矢内原充志さんが名付けました。クリエイターは、インスピレーションを得たい・仕事の参考にするためなど、『ひらめき』を得るために本を読んだり、眺めたりすることが多いと言われています。「そんな本を集めたら、インスピレーションの『もと』満載になる」と考え「ひらめきが集積する場所=ひらめきの図書館」と名前をつけたそうです。

「1日ブックストア」の売り上げについては当初から、2017年4月に開設された社会的包摂拠点「アンブレラ関内」に開校した通信制高校「明蓬館高校/横浜・関内スペシャルニーズエデュケーションセンター(SNEC)」に寄付するという方針で、クリエイター一同は一致していたそうです。同センターは、さまざまな「学びづらさ」がある若者を「特別な支援が必要な若者」ととらえ、臨床心理士などの専門家ともにサポートしています。

本は、72人のクリエイターから390冊が集まりました。本の傾向別に①人生②仕事③息抜き④私 ⑤横浜⑥有名人⑦旅 ⑧食⑨その他ーの9つのカテゴリに分け、手に取る人がわかりやすいようにシールを貼り、関内・さくら通りを通行止めにして実施した「道路のパークフェス」に1日限りのブックストア(古本市)「ひらめきの図書館」で販売しました。

本のカテゴリーシール・クリエイターからのメッセージを1冊ずつに貼り付ける作業は、美大のインターン生と明蓬館高校の在校生3人が協力して行いました。

アンブレラ関内を訪れ、1日ブックストアの売り上げを日野公三校長(右端)に寄付した一色ヒロタカさん・あずささん夫妻。

アンブレラ関内を訪れ、1日ブックストアの売り上げを日野公三校長(右端)に寄付した一色ヒロタカさん・あずささん夫妻。

12月15日にアンブレラ関内で行われた贈呈式には、「ひらめきの図書館」プロジェクトを担当したstudio IrodorI 建築設計事務所の一色ヒロタカさん・あずささんの2人がアンブレラ関内を訪れ「個性ある若い人たちが学ぶ場の充実に役立てて下さい」と、明蓬館高校校長の日野公三さんに寄付金48000円を手渡しました。

一色さんは「本やモノの持つ価値を介して、クリエイターと街ゆく人が繋がり、多様な人たちの交流を生む、一つのきっかけをつくることができました」とプロジェクトを振り返りました。

寄付を受けた日野さんは「地域とつながって学べるのが、この関内の魅力。コミュニティとのつながりづくりにいただいた善意を生かしたい」と感謝の言葉を述べていました。

ライター紹介

横浜在住/NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ理事&アイデア創発コミュニティ推進機構理事&シャーロックホームズ理事。2010年7月まで神奈川新聞記者。ファシリテーター少々。地域情報化、ワークショップ、ダイバーシティ、仏教、発達障害がキーワード。

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