2017.10.24
横浜市栄区は、産学官の連携で夜間にスマートフォンなどを使って小児科医にオンラインで医療相談できるウェブサービス「小児科オンライン」を利用した研究プロジェクトを2017年11月から始めます。
※画像は小児科オンラインWebサイトトップ画面
「小児科オンライン」は、医師らが参画して立ち上げた「株式会社 Kids Public 」(東京都千代田区神田小川町1、橋本直也社長)が提供する遠隔医療サービス。代表の橋本さんも、現役の小児科医医師です。
このシステムは、子どもの急な発熱や腹痛、発達など親が不安に思った時に、「相談する」をクリックして時間を予約。時間が来たら、LINEやSkypeなどを通じて小児科を専門とする医師にオンライン上でやりとりし「自宅で様子を見る」「救急病院に行く」などのアドバイスを的確にもらえます。スマートフォン使用者ならば、子どもの様子を動画・写真で見せたりすることも可能です。
意思表示ができない赤ちゃんを育てる親は、ちょっとしたことでも不安になり小児科に駆け込むことが多いといわれています。LINEやSkype などのアプリを使用し、テレビ電話やチャットなど保護者の好きな方法が選べます。1枠10 分間の予約制で、平日18 時~22 時に対応しています。この仕組みがあることで、不要な病院通いが減らせるため、子供の負担を減らすことはもちろん、混雑する小児科の状況を改善し、医療費の削減も期待されています。
「夜に子どもが急に熱。病院に行くべき?」「子どもの湿疹が治らないけど、もう一度病院に行った方がいい?」というように、子どもの体調変化は大きな不安を伴います。
今回のプロジェクトのきっかけは、株式会社 Kids Public と国立成育医療研究センターから「産後間もない親の育児不安を軽減する臨床研究」の提案が、横浜市政策局の共創フロントにあったこと。栄区が、企業と地域が連携する「リビングラボ」の研究・検討を重ねていたこと、市内で唯一、「セーフコミュニティ」※の取組を通じて児童虐待予防に力を入れていることなどから、このプロジェクトの共同実施が決まりました。
※セーフコミュニティとは
事故やけがの原因をデータを使って究明し、地域ぐるみで予防活動を展開する安全安心なまちづくりを行っているコミュニティにWHO(世界保健機構)与える国際認証。栄区は2013.年に取得。
「LOCAL GOOD YOKOHAMA」は、 サービス、 モノ、 カネ、 ヒト、 情報の循環をつくっていくことを目指し、インターネット上の場と、インターネットを超えた地域の現場両面から、地域をよくする活動「地域のGOOD=ステキないいコト」に市民、企業が参加するきっかけをつくっていきます。活動に加わり、メンバーとして地域に関わっていくローカルグッドサポーター、プロボノを募集しています。