ローカルグッドニュース

かながわ県民センターで「AIDS文化フォーラムin横浜」 

第24回AIDS文化フォーラム in 横浜

AIDS(後天性免疫不全症候群)について、幅広い視点で学び、交流する「AIDS文化フォーラムin横浜」(同組織委員会主催)が8月4日、かながわ県民センター(横浜市神奈川区鶴屋町2)で始まりました。

同フォーラムは、1994年に横浜市で「第10回エイズ国際会議」が開催されたことを機に同年、横浜YMCAや保健・医療関係者、神奈川県国際交流協会など、さまざまな個人・団体でつくる「組織委員会」が主催。神奈川県などが共催してスタートしました。

HIV・エイズに関わるNGO、NPOと市民ボランティアによるフォーラムで、毎年8月に3日間開催されています。24年目となる今年のテーマは「リアルとであう」。会期中に、40近い講座・セミナーや発表が行われています。

日本でのHIV感染者・エイズ患者数は毎年増加しています。さらに、HIVに感染していたことを知らないまま生活し、エイズを発症する人が増加し続けています。

横浜市保健所健康安全部健康安全課が今年2月に発表した「平成28年 横浜市HIV感染者・エイズ患者の動向」によると、平成28年度に横浜市に新たに報告のあったHIV感染者は31件(男性26件、女性5件)・エイズ患者は13件(男11件、女性2件)とのことです。

平日昼間の各区福祉保健センター(保健所支所)の検査及び夜間検査、土日検査の合計件数は1年間で2,888件。陽性者発見数及び発見率は、14人・0.48%で、昨年(8人・0.24%)より増加しています。

 

会場では、神奈川県ユニセフ協会、認定NPO法人エンパワメント神奈川、横浜AIDS市民活動センターなど12団体が、HIVの母子感染、デートDV、コンドーム使用啓発などについて展示をしていました。

最終日の6日は、岡山市の産婦人科「ウイメンズクリニック・かみむら」の上村茂仁さんによるセミナー「若者たちの性・デートDV」や夜回り先生こと水谷修さんの講演会など12のプログラムを実施します。

閉会式では、横浜から京都、陸前高田、佐賀など全国に広がりつつある「AIDS文化フォーラム」の輪に参加しているメンバーらが交流を深めます。

運営委員の矢部尚美さんは「『リアルにであう』というテーマ通り、足を運んでいただければAIDSのことだけではなく、性や依存症、コミュニケーションのあり方、宗教など多様なテーマ・新しい視点を持つ人たちと出会うことができます」と参加を呼びかけています。

 

AIDS文化フォーラムin横浜の参加費は無料。開催時間は10時〜17時30分。開催は6日まで。(6日の閉会は16時)

スクリーンショット 2017-08-05 11.31.10

AIDS文化フォーラムin横浜チラシ表

AIDS文化フォーラムin横浜チラシ裏

ライター紹介

LOCAL GOOD YOKOHAMAは、まちでコトをつくりたい、人とつながりたい、課題を解決したいと考えている市民のみなさんのICTプラットフォームコミュニティ。みんなが情報やコミュニケーションでつながり、人が集まることで何かがはじまる場をつくり、コミュニティや活動がこれからも続くキッカケをデザインします。まちの課題や問いに対して「自分ごと」として新たな一歩を踏み出し、まちの未来をより良くするアクションを 「LOCAL GOOD」と名づけました。 さまざまな地域課題に向き合う「ローカルグッドプレイヤー」とともに、共に考え、語り、取材をすることは、新たな視点や経験を得る貴重な体験です。取組を知り、現場でつながることは、おたがいの働く、学ぶ、暮らすを変えてゆくためのアイデアやアクションを生むためのイノベーションのヒントになります。地域のプレイヤーが悩み、チャレンジする現場に足を運び、声に耳を傾け、みなさんの得意や関心に併せた役割を見つけてください。自らを知る、変えるチャンスを提供します。誰もが参加して応援できるローカルグッドサポーターが、はじまっています。 https://yokohama.localgood.jp/about/ LOCAL GOOD YOKOHAMA 編集部へのお問い合わせやご意見、取材希望や情報提供はこちらにお願いいたします。 localgood@yokohamalab.jp 

ニュース一覧へ戻る