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「春節」に中国料理とお茶の文化を学ぶ講習会「お茶と食で楽しむ中国」

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中国のお正月である「春節」にあたる1月28日、中国料理をつくる体験教室と、お茶などの中国文化に関する講習会「お茶と食で楽しむ中国」が中村地区センター(横浜市南区中村町4)で、第50回アジア開発銀行年次総会横浜開催連携事業」として開催されました。

講師を務めたのは、中国語の指導や中国文化の紹介、中国料理教室の開催などをしている劉恵琳さん。イベントには15人が参加しました。最初に劉さんが「今日は中国では日本の元旦にあたる『春節』の日なので、皆さんで楽しみながら中国の料理を作ってみましょう」と話し、「手作り肉まん」と「湯園(タンエン)」の作り方について説明しました。

湯園は、春節の時期に家庭で食べられる団子のような料理で、中には黒ゴマと砂糖でつくるあんこやピーナッツ餡などが入っています。今回は、胡麻餡を包んだ湯園が作られた。湯園は、横浜の中華街でも冷凍したものが販売されているそうです。

参加者は4つのグループに分かれ、野菜を切ったり、肉まんの皮を作ったりする作業を分担しながら進めていきました。中には、水の分量が難しく肉まんの皮がまとまらないグループもありましたが、劉さんが手伝いながら、二種類の餡の肉まんを完成させました。

 

南区:お茶と食で楽しむ中国 - 21 途中、劉さんが「肉まんの皮を作るときのコツは、周りの皮は薄く、中央の皮は少し厚めに作ることです。なぜなら中央には餡が来るから、重量に耐えられるよう少し厚めに作っておきます」と説明すると、参加者からは「知らなかった」「なるほど」などの声があがりました。

また、劉さんが肉まんの餡を皮で包む方法を実演すると、「早い」「綺麗だ」などの驚きの声が聞こえた一方で、「実際に自分がやってみたら全然上手くできない」と悪戦苦闘する参加者の姿も見られました。

肉まんを蒸し、せいろの蓋が開けられて湯気とともにおいしそうな香りが会場に広がると、参加者からは喜びの声が聞こえました。

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その後、自分たちが作った料理の試食と中国の白茶の試飲をしながら、中国の文化や食文化についてのクイズが行われました。クイズでは「中国で一番飲まれているお茶は」「餃子の形の由来について」「春節の時期に行われる風習について」などの問題が出題され、劉さんが解説をしました。

参加者からは、「市販されている肉まんよりも皮が柔らかくてとても美味しい。餡を皮で包む作業が難しくて、先生のようにはなかなかできなかった」と今日のイベントを振り返りました。

 

 

講師の劉さんは、「日本にきて最初に驚いたのは、意外に中国の文化を知らないということ。料理名はわかっていても、名前の由来や、どのようなときに食べられるものなのか知らないことも多い。お互いに近い国だからこそ、文化的な背景についてももっと知って欲しい」と話しました。

ライター紹介

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