エリアリポート

田園風景の広がる青葉区寺家町でアートイベント「寺家回廊」 自然の中のインスタレーションも

横浜市青葉区の「寺家ふるさと村」(青葉区寺家町)周辺で10月7日から10日まで、アーティストの工房や作品を一般公開するアートイベント「寺家回廊」が開催されています。

DSC_0884里山や田園風景の広がる青葉区寺家町周辺には、ガラス・絵画・陶芸・版画・木工などさまざまなアーティストの工房・アトリエや、アートギャラリーが点在しています。

「寺家回廊」は、アートをつくる人たちと見る人たちの交流を目的に、展示販売やワークショップ体験ができるイベントして、田んぼの稲刈りもすすみ、柿のたわわに実るこの時期に2007年より毎年開催され、今年で10回目となります。これまでに、青葉区在住の作家や、周辺にアトリエを持つアーティストなど、たくさんの作家、ギャラリーが携わり開催されてきました。

jikekairoumap
参加アーティスト・ギャラリーは、石田光男(絵画)、石田恵子(ガラス)、加藤良次(インスタレーション)、OSONE・さとうゆき(アート・陶芸)、アトリエ百万石の井崎菜々(アート)・坂本紀恵(アート)・倉和範(アート)、HALF MOON FURNITURE WORKSHOP(木工)、Yokohama Arno Creative Furniture&Gallery(木工)、寺家木工舎(木工)、澤岡泰子(版画)、JIKE STUDIO ギャラリー ザ・キャビンカンパニーの世界展「ボンボとヤージュ」(アート)、JIKE STUDIO Cafe 澤岡織里部(磁器)、NAKAHARA order&originai furniture(木工)、JIKE STUDIO 諸泉茂(ランド・アート展)の15組。

寺家の自然を使った一体型のインスタレーションや畑のなかでのオペラ、参加型のワークショップなど、里山でアートを見て・体験できる内容となっています。

DSC_0847
「寺家回廊」に初回から参加している、ダイヤモンド・ポイントと呼ばれる技法で、繊細な手彫りのガラス作品をつくる石田恵子さんと、フロッタージュ(こすり出し)技法を使ったシルクスクリーンの作品を展示する作家・石田光男さん夫妻は、ご自宅を開放して作品を紹介。恵子さんがつくる作品は、自宅の庭の花や、寺家の野草をモチーフにしているそうです。

DSC_0881
寺家にアトリエを持つ、現代美術家の倉和範さんは寺家ふるさと村の特徴的な風景である谷戸田(谷間に広がる帯状に伸びた田園)を舞台にした作品をつくっています。今回は、「For The Power To Believe II」と題した屋外作品を制作。

澤岡泰子
12年以上前から寺家で作品をつくる澤岡泰子さんは、日本で考案された版画の手法「木のリトグラフ」による作品を展示。澤岡さんは、ヨーロッパを中心に、世界中で実施してきた展覧会やワークショップの様子を紹介しています。

アトリエ百万石・坂本紀恵
共同アトリエ「アトリエ百万石」のアーティスト・坂本紀恵さんは、もうすぐ取り壊されてしまう、元々工場だったアトリエの壁面も使った作品を展示しています。

ザ・キャビンカンパニー
寺家町にあるものづくり空間「JIKE STUDIO」では、大分県を拠点に活動している絵本作家の阿部健太朗・吉岡紗希の2人組「ザ・キャビンカンパニー」がつくる絵画、絵本、立体作品などを展示・販売しています。スタジオ全体が、絵本の主人公で世界中を旅する2人組の冒険家「ボンボとヤージュ」のカラフルで楽しい世界が広がっています。

澤岡織里部
スタジオに併設されている「JIKE STUDIO Cafe」では、澤岡織里部さんの磁器染付の焼き物を紹介。会期中はカップやお皿など、日常使いの食器などを展示。カフェでは寺家の野菜や果物を使ったランチやデザートを提供しています。

諸泉茂
諸泉茂さんはアトリエのすぐ近くにある竹林の中の40カ所のポイントで、ガイガーカウンターで測定した放射線量の数値を測るフィールドワークを行い、ガイガーカウンターを写した写真を展示するインスタレーションを展示しています。

寺家回廊:パンフ寺家で「JIKE STUDIO」と「gallery a」を運営し、「寺家回廊」の事務局を務める坂上浩美さんは「2007年に作家の方々が自主的に始めたこのイベントも今年で10年目。今回も寺家のギャラリーのほかに、田んぼや森の中にも作品を展示しています。自然の中に作品があることで、自然をより感じてもらえ、あらためて自然のすばらしさ、寺家ふるさと村に自然が残っているすばらしさを感じてもらえるのではと思います」と話していました。

寺家ふるさと村は、横浜市青葉区の北西部に位置し、東京都町田市と川崎市に隣接した地域で、周辺は住宅地に囲まれています。雑木林の丘に挟まれた谷戸田と呼ばれる細長く伸びた水田が幾筋もあり、その奥には静かに水をたたえた溜め池が点在した昔ながらの横浜の田園風景が色濃く残っているところです。

田畑や森などたくさんの自然が残っている環境の中に、さまざまな分野の作家の工房が点在している寺家ふるさと村。マップを片手に自然散策とアート鑑賞の両方を楽しんでみてはいかがでしょうか。開催時間は10時30分~17時。会期は10月10日まで。

▽「寺家回廊」
http://www.jike-kairo.net/

ライター紹介

LOCAL GOOD YOKOHAMAは、まちでコトをつくりたい、人とつながりたい、課題を解決したいと考えている市民のみなさんのICTプラットフォームコミュニティ。みんなが情報やコミュニケーションでつながり、人が集まることで何かがはじまる場をつくり、コミュニティや活動がこれからも続くキッカケをデザインします。まちの課題や問いに対して「自分ごと」として新たな一歩を踏み出し、まちの未来をより良くするアクションを 「LOCAL GOOD」と名づけました。 さまざまな地域課題に向き合う「ローカルグッドプレイヤー」とともに、共に考え、語り、取材をすることは、新たな視点や経験を得る貴重な体験です。取組を知り、現場でつながることは、おたがいの働く、学ぶ、暮らすを変えてゆくためのアイデアやアクションを生むためのイノベーションのヒントになります。地域のプレイヤーが悩み、チャレンジする現場に足を運び、声に耳を傾け、みなさんの得意や関心に併せた役割を見つけてください。自らを知る、変えるチャンスを提供します。誰もが参加して応援できるローカルグッドサポーターが、はじまっています。 https://yokohama.localgood.jp/about/ LOCAL GOOD YOKOHAMA 編集部へのお問い合わせやご意見、取材希望や情報提供はこちらにお願いいたします。 localgood@yokohamalab.jp